ランボーの『地獄の季節』と『イルミナシオン』を本にして楽しみました。

 久しぶりにル•クレジオの作品を読み直してみたくなりました。本棚にあった翻訳物の『調書』と『発熱』を拾い読みしてみました。これも大昔に夢中になって読んだ本です。ル•クレジオがノーベル賞をとってからは岩波文庫などの文庫本でも何冊かは読めるようになりました。河出文庫には確か『大洪水』の翻訳が入っていたと思います。しかしル・クレジオの昔の本があまり再販されていないのは残念です。
 研究室のコンピューターで『オイディプス』王の舞台のさわりを見て楽しみました。蜷川幸雄演出、野村萬斎主演のアテネでの公演の映像です。オイディプスが自分の両目を抉って、血まみれで部屋から出てくる場面が圧巻です。この作品はやはりギリシヤ悲劇の頂点ですね。
 午後は図書館に移動しました。地下の閲覧室でしばらく論文の種と取り組みました。5年ほど前に構想した小説におけるコラージュ的表現についての論文の種です。最初の七ページほどはよくまとまっているのですが、後半の八ページほどは断片的な思いつきの連なりといったところです。
 フランス語の文学作品を自由に読むことが出来るサイトにATHENAがあります。日本の青空文庫みたいなものですね。ここのデータを使ってEPUB形式の書物を作ってみることにしました。テキストファイルをunicodeでセーブして、フリーソフトのSigilに読み込みます。メタデータから題名と作者名と書き込んでセーブします。 iPad2と同期をとれば作業が完了です。ランボーの『地獄の季節』と『イルミナシオン』を本にして楽しみました。