「夕くれの時はよい時。/かぎりなくやさしいひと時。」と言うのです。

 「夏目漱石と五感」をテーマに原稿の種を作ろうと苦労しました。A4の紙を横向きに置いてマインドマップのような落書きをしました。その落書きを種にして原稿を作るのですが今日は余り乗りが良くありません。 400字ほど書いてたちまち行き詰まってしまいました。
 気分転換に散歩に出かけることにしました。白幡沼から岸町5丁目の住宅街に抜けました。住宅街を通って調(つきのみや)神社に抜けるというコースです。このコースではユリノキクスノキケヤキなどの巨木を見上げる楽しみがあります。とりわけユリノキは爽やかな緑の木陰を作ってくれます。私の好きな木です。・・・神社では礼式に則って二拝してから柏手を二回打ち一礼して締めました。
 路地を抜けて浦和駅西口に出ました。伊勢丹と連なっているCORSOを見て回りました。 UNIQLOを少々見てから須原屋書店で本を物色しました。今日はあまり面白そうな本も見つかりません。帰りはJRを利用して武蔵浦和まで移動しました。
午後の3時過ぎから居間の食卓に向かって読書の時間を楽しみました。三井公一さんという写真家の方が書いた『iPhone Photographic Method』という本です。三井さんはiPhoneのことを日常の中の光景を切り取る一番の道具と考えているようです。いつでもどこでも気軽に持っていけるiPhoneで自分を取り巻いている世界を再発見してみようという呼びかけでしょうか。三井さんの写真を見ていたら堀口大学の詩の一節が思い出されました。「夕くれの時はよい時。/かぎりなくやさしいひと時。」と言うのです。(今日の写真は調(つきのみや)神社の手洗い場の兎の像です。この神社では兎が御本尊なのですね。)