実は私も日々そうした瑣末さに苦しんでいる一人なのです。

 「漱石と五感」というテーマで公開講座のための下書きを書く作業を続けています。今日は『明暗』の主人公•津田由雄の性格について考えてみました。結婚して半年にもなるのに昔の彼女だった清子のことを忘れられない津田は妻である延子との結婚生活をまともに築くことができていません。新婚家庭であるのに一種の「仮面夫婦」を演じているのですね。それはやはり津田の腹が括れていないから、覚悟を決めていないからなのでしょう。
 それにしても漱石のテキストには自己実現の不可能性というテーマが至る所に書き込まれいるのですね。自分が十全の生を生きていないという苦しみがこれほどまでに書き込まれているテキストは他に見当たりません。コリン•ウィルソンもいう「瑣末さ」に捉われた生が例えば『道草』には見事なまでに書き込まれています。日常の中で狭い意識にとらわれてしまうのが私たち凡人です。実は私も日々そうした瑣末さに苦しんでいる一人なのです。
 夕方には行きつけのCafe Pregoまで御法度のビールを頂きに出かけました。ビールをいただきながら「草書体」でブログの種を書き記しました。明日はGoogleカレンダーも再起動しようと考えています。明日の To Do をノートに書き出してみました。「Getting Things Done」の勉強も再開したいという気分になりました。明日は午後の時間帯に3時間ほど週次レビューのための時間を設定しておくことにしました。(久し振りの別所沼の映像を提供できます。有り難いことです。)