ソフィー・マルソー主演の『女優マルキーズ』を見て楽しみました。

 午後は文学の講義録にマーカーと赤ペンで書き込みをしながら読み直してみました。土曜日の公開講座の準備の一環なのですが、なかなか仕事に対するモチベーションが高まってきません。気分がおざなりになってしまいました。気分転換に駅前の須原屋書店まで再び足を運びました。けれどもそうそう面白い本が見つかるわけでもありません。
 家人と二人でソフィー・マルソー主演の『女優マルキーズ』を見て楽しみました。 17世紀フランスの演劇界に実在した女優の物語です。喜劇作家のモリエールと悲劇作家のラシーヌの双方から重用された大女優の成長過程をソフィー・マルソーは体当たりの演技で演じ切っています。私はマルキーズの夫のグロ•ルネを演じているパトリック•ティムシットが気に入っています。
 夕方にはアランの『幸福論』を拾い読みしてみました。昔何度も読み返したことのあるテキストです。アランの主張は情念をいかに理性でコントロールするかという一点に関わってきているようです。言い換えればアランの主張は大人の論理だと思います。ランボーの子供の論理がこの幸福論には欠けていると言えなくもありません。
 夜は家人と二人でテレビを見てしまいました。妻夫木聡深津絵里が主役を務める『悪人』です。深津絵里さんの逃避行に追い込まれていく女性の表情がなかなかリアリティーがあり楽しめました。(写真はカフェのテーブルと椅子です。雨で出番がなくなって積み重ねられています。)