車中では漱石の『草枕』を読んで過ごしました。

takuzemi2011-11-13

 昨日は公開講座の講師の役を務めるということで文教大学湘南キャンパスに移動しました。 11時21分の快速で池袋に移動して、湘南新宿ラインに乗り換えました。茅ヶ崎まではかなりの乗りでがあります。車中では漱石の『草枕』を読んで過ごしました。茅ヶ崎からはバスで文教大学まで移動しました。
 生涯学習科のSさんと合流して簡単な打ち合わせを済ませました。補助役の学生アルバイトの方にDVDの頭出しの確認もしておいてもらいました。講師用の机の上には今日話す内容をまとめたアウトラインや「文学」の講義録の資料も出しておきました。用意を進めているうちに、百人ほどの参加者が次々と集まってきました。
 午後一時半からの一時間は漱石の『三四郎』を中心に視点人物の視線の動きを追うというテーマでお話しました。この小説の中には主人公三四郎のナイーブな視線の動きが見事なまでに書き込まれています。松田優作主演の映画『それから』のクライマックスの場面も十分ほど見て休憩に入りました。
 十分間の休憩の後は『門』についてお話しました。熊倉千之先生の『漱石の変身』の内容を紹介しながら主人公宗助の五感の表出を検証してみました。無事に公開講座の仕事が終わって肩の荷が降りました。・・・夜は学生食堂の二階で「父母と教職員の会」の支部長研修会の懇親会が開かれました。生ビールをいただいて、参加者の皆さんとのおしゃべりを楽しみました。