摂津幸彦の句集を読んでいたら猛烈な睡魔が襲ってきました。

 午前中は学科の書類を作る作業を続けました。そこへ、10時過ぎにはリンナイの修理担当の職員さんが訪問してくれました。故障して点火しなくなったガスコンロを見てもらいました。電池の液漏れのために接点にサビが生じて電流が流れなっていなかったのが原因だと分かりました。簡単なことなのでしょうが、やはりプロの仕事だと感心しました。
 昼食を済ませて摂津幸彦の句集を読んでいたら猛烈な睡魔が襲ってきました。ほんの15分ほどの短い時間ですが和室で横になって過ごしました。久し振りの午睡の時間です。起きてから気を取り直して駅前の須原屋書店まで散歩に出かけました。 iPhoneのアプリの本などを立ち読みしてから、神山睦美著『漱石の俳句•漢詩』(笠間書院)を買っておきました。
 午後は神山睦美さんの『漱石の俳句•漢詩』をしばらく読んで過ごしました。著者の選んだ漱石の俳句が年代順に並べられています。一句について見開き二ページで解説文が記されています。その一つ一つが実に柔らかな読解の試みとなっています。小説だけではない漱石の世界の広がりを感じることが出来ました。
 この本の巻末には加藤典洋さんが執筆した付録エッセイが付けられています。漱石の小説世界から感じ取ることができる淋しさを加藤さんは「自分の世界がもうそこにはない。自分が生きているのは世界のはずれだ」という感覚だと記しています。これもまた大変に面白いエッセイでした。