午前中は講義録の執筆のための時間を持ちました。

takuzemi2011-12-30

 朝の起き抜けの時間には『星の王子さま』についての新作の講義録を読み直して、赤ペンで修正を入れました。「異化効果」について触れている部分については夏目漱石の『吾輩は猫である』からの引用も交えて、具体的な例を加筆しておきました。なかなかまったりとした時間が流れて行きます。
 午前中は講義録の執筆のための時間を持ちました。マリーズ・ブリュモンの『星の王子さまを学ぶ人のために』を参考にしながら、「イニシエーションの物語」と「ユマニスム(人文主義)」という二つのテーマでそれぞれ1000字ほどにまとめてみました。『明暗』を執筆していた漱石の「苦痛・快楽・器械的」という言葉を思い出しました。
 スーパーマーケットに買い出しに出かけました。マンションの外に出てみたら強い北風が吹いているのに驚きました。大変な寒さです。けれども昼前のマーケットは大勢の買い物客が詰めかけているのにびっくりしました。年末年始のために食品を買いだめしているのでしょうか。大変な賑わいなのですね。
 日当たりの良い南向きの窓の中に大好きなロッキングチェアがあります。そこに腰掛けて身体をゆすっていたら眠くなってしまいました。南向きの縁側に座布団を置き、その上にちょこんと座って日向ぼっこを楽しんでいた祖母のことをふと思い出しました。もう亡くなって20年以上も経つのです。それでも未だに縁側に座っているそのシルエットはまぶたに焼きついています。