日曜日の朝はすっかり怠けてしまいました。

takuzemi2012-01-08

 日曜日の朝はすっかり怠けてしまいました。朝刊の書評欄などをゆっくりと読んで過ごしました。笠井潔さんの『吸血鬼と精神分析』の書評を楽しみました。「矢吹駆シリーズ」もまだ続いていたのですね。ちょっぴり読みたくなってしまいました。
 新聞を読んでしまってから、ベランダ寄りの窓辺でひなたぼっこを楽しみました。座禅の真似事をしながらの日光浴です。頭の中が空っぽになってしまって何も考えることができません。本当に穏やかな日差しです。漱石の『門』の冒頭の野中宗助の気分です。
 9時半を回ってからやっと一仕事を片付けました。10個ほど集まっているクリアフォルダの中の「散乱する紙」を整理し直したのです。講義録の種、講義用のハンドアウト、フランス語の試験問題、授業計画、会議資料などがそれこそ散乱しています。付箋紙で目次をつけて分類しておきました。
 「舶来品という言葉を聞かなくなったね」と家人が言います。私が学生だったころまでは舶来品と聞くと何だか凄く高級なもののような気がした記憶があります。そんなやり取りをしていたら、昔々、年長の従兄弟から海外旅行の土産のスイス製のアーミーナイフをもらったことを思い出しました。
 「あのアーミーナイフ、どうしたかなぁ?」と聞いたら、家人が立ちどころに取り出してきたのには驚きました。家人によると私には思い込みでものを捨てる癖があるのだそうです。このアーミーナイフも捨てられないように隠しておいたのですね。