今日の本題は天才少年詩人のランボーです。

 午後1時からの「ヨーロッパの文学」の授業では前置きに少々、サンテグジュペリの『星の王子さま』の話をしました。レオン・ヴェルトの序文の意味は何なのかについて語りました。王子とパイロットとの対話を通じて「知を獲得」していく成長小説の構造をしていることなども語りました。この作品を読み解く上でのヒントを少々提供しておきました。
 今日の本題は天才少年詩人のランボーです。小林秀雄訳の『地獄の季節』から「錯乱2」の「言葉の錬金術」の部分を少々朗読してみました。それからハンドアウトのさわりの部分を少々読んでみました。3年前に学生諸君とロンドンからパリにバス旅行した際の思い出も少々脱線して語っておきました。ランボーの詩にもでてくるオワーズ河を渡った思い出も語りました。
 最後に少々 、レオナルド・ディカプリオ主演の映画『太陽と月に背いて』を見てもらいました。ランボーヴェルレーヌの伝記映画なのですが、実を言うとそれほど素晴らしい出来の作品でもありません。授業終了後はレポートについて質問に来る学生が何人もいました。
 放課後の時間は大学図書館に移動しました。出席カードの整理をするためには大きな机がある方が仕事が捗るだろうと考えたからです。学生諸君も期末試験のための勉強に必死で取り組んでいる様子です。負けてはいられません。こちらもモチベーションを上げて頑張りました。
 図書館から研究室に戻って、しばらく片付け仕事を続けました。天気も下り坂のようです。外では風がなんだか強くなりました。(写真はiPhoneのメモ帳の画面です。見事にゴシックの活字になっていますね。)