マンションを降りて南側の日当たりのよい広場に出ました。

takuzemi2012-02-10

 午前中はのんびりと時間をかけて週次のレビューと取り組ました。来週は学科の会議が予定されています。会議に向けての議事の収集も兼ねてのレビューです。使っている道具は普通のコクヨのキャンパスノートとiPad 2音声認識メールの二つです。アナログの手書きのノートに書き記した個条書きを音声認識メールでデジタル化するという手法です。
 村上春樹さんの「レキシントンの幽霊」をノートとりながら読み直してみました。そのノートを元にして、あらすじを自分の言葉で書き出してみました。まだ前半の部分が完成しただけです。午後には後半の部分を完成させて、最終的にはポメラDM100で打ち直して、デジタル化する予定です。
 昼食を済ませてから「レキシントンの幽霊」のあらすじを取りまとめてみました。語り手の「僕」が幽霊なのだと思い込んだ話とケイシーの母と父の死の話が実に巧妙に組み合わされていると感じました。15年前の父の死を回想するケイシーの言葉の中に「死んでいる父の姿は、深く眠り込んでいた父そっくり」だったとあります。父の死がデジャビュとして感じられるというあたりに、この作品を解読する鍵がありそうです。
 マンションを降りて南側の日当たりのよい広場に出ました。街路樹に何羽かのヒヨドリが集まって鳴き声を上げていました。今日は日差しも穏やかで寛げる気分になります。しばらくヒヨドリの声を聴きながら広場に立って時を過ごしました。