「ネタ作り」という言葉に色々と考えさせられました。

takuzemi2012-04-30

 昨日の朝日新聞の「TVダイアリー」というコラムで漫才師の塙宣之はなわ・のぶゆき)さんの「漫才師を目指すあなたへ」と題された文章を読みました。塙さんは次のように書いています。「漫才師にとって一番大事なものは何かと問われたら僕は迷わず「ネタ作り」と言います。」「漫才師にとって一番大事なことは面白いネタを形にすること。つまり商品を作る作業です。それしか世に出ていくことはないのですから。そのためには、日々感性を磨き、想像力を持ち、血の惨むような努力をしていくしかありません」と言うのですね。ストイックなんだなあと感心してしまいました。
 塙さんの言っていることは教員にも当てはまることだと思いました。私は週末には来週一週間の授業の教材研究のためにかなりの時間を割くことを習慣にしています。割いた時間に比例して授業の出来が良くなるというものでもないのが残念なのですが。・・・それでも授業の仕込みに時間を掛けるということは塙さんの言う「商品を作る作業」だと思いますし、ゼミで学生諸君と輪読する素材を何にしようかと思い悩むことは教員の最低限の職業倫理に属することだと思うのですね。塙さんのコラムには「ネタ作り」の他にも2つの大事なものがでてきました。「経験値」と「人間力」なんですが、こちらにも大いに同感したものでした。