授業は午後からなのですが、早めに大学に移動しました。

 授業は午後からなのですが、早めに大学に移動しました。冷たい雨の降る寒い日になってしまいました。大学に着いて、先ずは助手のKさんに明日の学科会議の資料の印刷をお願いしておきました。それから教材作成の作業に取り掛かりました。今日の4限の4年ゼミでは石原千秋先生の文章を読んでみるつもりです。学生数の分だけコピーを取っておきました。来週の演劇論のハンドアウトも作成して、助手のMさんに印刷をお願いしておきました。なかなか順調です。
 3限の演劇論ではシェイクスピアの4大悲劇を中心に話しました。悲劇に出てくる女性たちが男性中心の世界の秩序を狂わせ崩壊させる場合もあるということを話しました。シェイクスピアユダヤ人説というものもあります。異邦人の目で「いまここ」の世界を異界として見てしまう視力がシェイクスピアにはあります。最後にDVDの『恋に落ちたシェイクスピア』のラストシーンを観ておきました。
 4限の4年生のゼミでは石原千秋先生の『大学生の論文執筆法』(ちくま新書)から「なぜ線を引くのか、あるいは線の仕事」と題された1章を読んでみました。二項対立的な対立項を持つことで、ある概念が鍛えられ、社会化されるという主張です。線を引くのは文化の仕事であり、知性の仕事でもあるという結論でした。