「眼をとじてみたまえ その時、きみに見えるもの きみのものはそれだ」

takuzemi2012-05-29

 昨夜は文教大学文学部日本文学科のT先生から電話が掛かってきて驚きました。T先生は文学部の共同研究の再募集に応募しようと考えているようです。実は先生は武者小路実篤を研究している方です。その武者小路先生が実はスウェーデンの作家ストリンドベリの強い影響を受けているのだと言います。そこで共同研究のテーマは「日本文芸における海外の影響と伝統の継承」と決めたと言います。私の好きな漱石も海外からの影響はたっぷりと吸収しています。芥川竜之介のフランス小説からの影響なども研究してみたら面白いかも知れません。T先生に「共同研究に加えてください」と言ってしまいました。
 朝の起き抜けの時間には独りでコーヒーを沸かして新聞をゆっくりと読みました。「天声人語」に吉田秀和氏と奥さまのバルバラさんのことが書かれていて興味深く読みました。吉田氏の昔のエッセイに引用されていたドイツの詩句も紹介されていました。「眼をとじてみたまえ その時、きみに見えるもの きみのものはそれだ」と言うのですね。良い言葉だと思いました。
 今日は家人が四泊五日の韓国旅行から帰ってくる日です。疲れて帰ってくることでしょう。大学に出掛ける前に家事を少々片付けることにしました。私にできることはたいしたことはありません。ゴミ捨て、食器洗い、洗濯などを片付けておきました。