ゼミ生のK君から合宿の予約が取れたという報告がありました。

 3限の演劇論ではフランス演劇について語りました。ルイ14世の治世下でいかにフランス語という国語が確立していったかを語りました。フランス演劇の特徴である三一致の法則に基づいた整合的で理性的な舞台のあり方についても語りました。ラシーヌを始めとするフランス悲劇がシェークスピアほどの大勢の観客を集めることができないのは、十二音節のアレクサンドラン詩形を中心とした言葉の演劇の敷居の高さに原因があるのかも知れません。最後にソフィー・マルソー主演の『女優マルキーズ』を少々観て授業を終えました。
 4限の4年生のゼミでは先ず始めにゼミ生のK君から合宿の予約が取れたという報告がありました。清里の大学の寮に申し込んだのです。研修室も全日使用可とのことで安心しました。夏休みの間にゼミ生の諸君が頑張ってくれれば卒論の方向性も見えてくることでしょう。
 石原千秋先生の『教養としての大学受験国語』からの教材を輪読しました。今日のテーマは脱構築批評です。割合と読みやすいテクストです。早めに読了してしまいました。残りの時間で先輩たちの書いた卒論を読んでみたいということになりました。教室から研究室まで往復して、選りすぐりの卒論を持って帰りました。ゼミ生の諸君はワイワイ言いながら目次の書き方、注の付け方、序論・本論・結論の並べ方、文献一覧の付け方などを研究しています。実物が一番の勉強になりますね。ゼミが終わってから研究室で放課後の空っぽの時間を楽しみました。