歩いている間は頭の中が空っぽになるものなんですね。

takuzemi2012-07-02

 小雨の降る朝となりました。頭がすっきりしないので、別所沼まで散歩に出掛けることにしました。傘を差して家を出て歩き始めました。肌寒いと思って羽織ってきた薄手のジャンパーがすぐに邪魔になってきました。脱ぎ捨てて手提げの袋の中に投げ入れました。「花と緑の散歩道」は紫陽花の花が盛りを迎えています。けれども今年は花の色が今一つ良くないような気がします。別所沼はジョギングやウォーキングを楽しむ人の姿もまばらでした。それにしても歩いている間は頭の中が空っぽになるものなんですね。3キロほど歩いて血行もだいぶ良くなったようです。
 いったん帰宅してから駅に続くペデストリアンデッキの2階にあるQB-HOUSEまで散髪に出掛けました。髪の毛を刈り取られていたら猛烈な睡魔に襲われました。昨夜は充分に睡眠を取っているはずです。不思議な気分になりました。ともあれ頭が軽くなって少しばかり幸福な気分になりました。
 帰宅してから宇佐美斉先生訳の『ランボー全詩集』(ちくま文庫)を少々拾い読みしました。「涙」「カシスの川」といった叙情的なものもあります。自分の脳味噌を透視しているような「恥」のように飛びっきり奇妙なイメージのものもあります。ちくま文庫版の『ランボー全詩集』が有り難いのは宇佐美先生の詳細な注がランボーの訳文の下に付けられていることなんですね。この注に時々、思いがけないインスピレーションを頂くことも有るんです。