「鉄は熱いうちに打て」と言いますが本当ですね。

 総務課からメールで送られてきた「7月会議・行事予定」のpdfファイルをプリントアウトしました。会議の予定を「珈琲問屋」のカレンダーと能率手帳に記入しました。それからGoogleカレンダーにアクセスして、7月の授業予定なども全て書き込んでおきました。なかなか手間の掛かる作業です。それでも7月の仕事の見通しが少しだけ明確になったのは嬉しいことですね。
 6月の学科会議の議事録を作成しました。GTD(Getting Things Done)のためのノートに会議の当日のメモが残されています。「鉄は熱いうちに打て」と言いますが本当ですね。会議が終わってから二週間近くも放置してしまったために臨場感が有りません。先生方の発言の筋道を思い出すのに苦労しました。それでも何とか一時間ほどで基礎的なデータを打ち込むことができました。
 木曜日の文学で配布する予定のハンドアウトをチェックしました。伊豆利彦氏の「『行人』論の前提」(『漱石作品論集成【第九巻】行人』所収、桜楓社)の抜き書きを再構成して作成したものです。この論文で伊豆氏は一郎を中心とした読解を脱構築すべきだと主張しています。すると浮き上がってくるのは二郎とお直という二人の人物ですね。伊豆氏はこの二人の間に隠された心の交流があったのだと読み解いています。そして最終章の「塵労」を捨てて、可能態としての物語を読み取ってみれば、二郎のお直に対する秘められた心がこの小説の主題となってくると言うのですね。伊豆氏のこの『行人』の読み方は大好きです。