「一郎を中心とした読解を脱構築すべきだ」と主張しています。

 昼休みには午後の文学の授業で冒頭にアンケートを実施したいというTさんが分厚いアンケートを抱えて現れました。今日は学生による授業評価のアンケートの予定も入っています。配布物が大量になってしまいます。Tさんに後で運ぶ作業を手伝ってもらうことにしました。
 12時40分にはTさんに手伝ってもらって日本語教育のアンケート、文学のハンドアウト、学生による授業評価のアンケートを13101教室に運びました。3点の資料を学生諸君に取ってもらうのにかなりの時間が掛かりました。チャイムが鳴ってからTさんにアンケートに付いての説明をしてもらいました。15分ほどで回収してから授業に入りました。
 今日は伊豆利彦氏の「『行人』論の前提」からの抜き書きでハンドアウトを構成しています。伊豆氏は『行人』に関して「一郎を中心とした読解を脱構築すべきだ」と主張しています。そうすることで「誰の目にもあきらか」な「二郎のお直に対する愛」という大切な主題が浮上してくると言うのですね。今日は慌てずにゆっくりと授業を進めることで、ハンドアウトの内容を分かりやすく説明することができました。
 放課後の時間は研究室で残り数回の講義のための作戦を練りました。演劇論も文学も何を語るのかをすでに決定しています。ハンドアウトの内容も固まっているので安心ですね。それにしても今年は二つの講義ともに受講生が多くて参りましたね。