5限の3年生のゼミではゼミ合宿の移動方法に付いて相談しました。

 午後は研究室で三野博司著『星の王子さま事典』(大修館書店)を拾い読みして過ごしました。『星の王子さま』が書かれるようになった経緯を何人もの関係者の証言によって再構成するなど面白い内容が詰まっています。物語の終章近くで王子が死ぬというエピソードは子供向けの物語ではタブーとも取れる選択です。しかし、この選択にこだわった作者の姿勢も納得行くように説明されていました。
 5限の3年生のゼミではゼミ合宿の移動方法に付いて相談しました。文教サービスでバスをチャーターする、レンタカーを借りて交替で運転していくなどの案も出ました。引率担当の教員としては事故発生などのリスクは出来るだけ避けねばなりません。一番安全なのはJRを乗り継いで行くことでしょうね。まだ時間が有るので4年生の諸君とも相談してみることにしました。
 ゼミではマリーズ・ブリュモンの『『星の王子さま』を読む人のために』を読み進めました。今日は「王子さまと点灯夫」「王子さまとキツネ」「王子さまと井戸」といった魅力的な出会いに付いて考えてみました。点灯夫のエピソードは人を目覚めさせ、光を生み出すことのメタファーとして捉えることができます。キツネのエピソードは王子に友情の大切さを教える教育者のメタファーとして捉えることができます。時間が余ったので夏目漱石の「夢十夜」の第1夜を読んで、感想を書いてもらってゼミを終えました。