「100点満点の60点で可ということで行きましょう」

takuzemi2012-07-07

 時にはイージーゴーイングも可だと思うんですね。完璧主義が仕事の進捗の足を引っ張ることもあるからです。けれどもイージーゴーイングが可なのは「時には」だけです。つまりケースバイケースでイージーゴーイングで行けるときだけは「適当に片付けておけば良いのじゃん」というスタンスなんですね。
 実を言うと私は夏目漱石の『三四郎』の主人公の三四郎と同じような非常に小心な人間です。本当を言うと授業の準備なども完璧にやらないと不安で不安でたまりません。それでも講義が始まると何とか授業が成立してしまうのですね。自分の頭の中に仮想的なデータベースがあって、そこから都合の良い情報を引き出しているのかも知れません。要するに一つの流れに乗ることが大切なのでしょうか。流れに乗って動き始めると、何とかそれなりに物事は片付いていくような気もするのですね。安易な言い方ですが。(デビッド・アレンさんは仕事に没頭している状態を「ゾーン」と呼んでいます。集中した状態に入ることをこの言葉で表しているいるのです。)
 ともあれ全てに完璧でなければならないという思い込みは捨てた方が良いと思います。私が家人と結婚した時に彼女と話し合ったことがあります。家人は二人の暮らしは「100点満点の60点で可ということで行きましょう」と言ったのですね。子供たちの育児に関してはそんなにイージーゴーイングではありませんでした。けれどもイージーゴーイングを生かせる場所はきっと有ると思うのですね。