夕刊を広げたら、たくきよしみつさんの記事が目に止まりました。

takuzemi2012-07-12

 昨日の帰路には南越谷の駅のキオスクで毎日新聞の夕刊を買ったのでした。ホームで夕刊を広げたら、たくきよしみつさんの記事が目に止まりました。岩波ジュニア新書で出ている『3・11後を生きるきみたちへ−福島からのメッセージ』を巡る紹介記事でした。たくきさんにはもう一冊『裸のフクシマ』(講談社)という3・11後の福島を描いた作品もあります。この作品には「原発30km圏内で暮らす」という副題が付いています。まさに生活者の視点から震災と福島第1原発の事故を描ききっている作品です。毎日夕刊の記事では記者の「3・11を経て、どう生きていくつもりですか」という問いに対してたくきさんは「まともな感覚を取り戻さなければ、幸せにはなれないと呼びかけていきたい」と答えています。
 たくきさんには『ワードを捨ててエディタを使おう』(SCC)という挑発的な題名の著書もあります。(こちらの著者名は平仮名ではなく漢字の鐸木能光となっています。)情報系の授業でも良く学生諸君に紹介する本です。重くて動作が鈍く汎用性にも欠けるワープロソフトではなく、軽くて動作がきびきびしたエディタで文章を書こうという本当にまともな感覚の本です。シンプルなテキストファイルとエディタという組み合わせを愛している私に取っては「我が意を得たり」と言えるような一冊ですね。この本にはエディタの入ったCDも付録に付いています。