「読み聞かせ 越谷・文教大拠点に」という目次が目に留まりました。

takuzemi2012-07-19

 朝の起き抜けに新聞を読んでいたら「読み聞かせ 越谷・文教大拠点に」という目次が目に留まりました。「子どもたちに絵本や児童書の読み聞かせを続けるボランティア団体「あいのみ文庫」が創立30年を迎えた」とあります。私のゼミの卒業生にも在学中に読み聞かせのボランティアを続けていたKさんという方がいました。それにしても決して派手ではない活動を30年も続けるということは素晴らしい。まさしく「継続は力なり」ですね。
 家人も息子も仕事に出掛けてしまった独りぼっちの居間で扇風機を回しながらテープレコーダーを聴きました。福井芳男先生の「フランス文学読本」やジャック・シャンセルとマルグリット・ユルスナールが対談している「ラジオスコピー」のカセットです。思えば音楽を聴く手段もずいぶんと変化してきているのですね。アナログのレコードなどは見かけなくなってしまいました。MDなどもとんと見かけなくなりました。変化の速さに付いていけません。
 書斎のファイルの中から藤井淑禎氏の『小説の考古学』(名古屋大学出版会)のコピーが出てきました。クリアフォルダーに投げ込んで、パックパックに詰め込みました。移動中の武蔵野線の車中ではこのコピーに目を通して過ごしました。「漱石と一人称体」「『彼岸過迄』の実験」「『行人』と二つの<自我>」と興味深い論考が続きます。今日は車中での時間を有効に過ごすことができました。駅を出て余りの暑さに驚きました。本物の真夏の空が頭上には広がっていました。