穂村弘の短歌が真っ直ぐに凛として立っていました。

 朝は常備薬が切れてしまったので、L内科クリニックまで出掛けました。9時半開院なのですが、8時50分には受付が始まります。一番を狙って出掛けたのですが、残念ながら四番でした。いったん自宅に戻って、漱石の『文鳥夢十夜』を持って待合室に戻りました。「文鳥」を読み直していたら、文鳥が「千代千代」(チヨチヨ)と鳴く場面が何度も繰り返して出てきます。『それから』の三千代や『彼岸過迄』の千代子を思い出してしまいました。薬局に寄って帰宅すると何と11時になってすいました。
 午後はiPodにスピーカーを接続して万葉集の朗読を聴きながら書斎の書類を整理しました。膨大な量の書類が床の上にまで置いてあって足の踏み場もありません。自分の整理・整頓の能力に欠陥があることは明白な事実です。しかし、先ずは身近なところから片付けていく以外には方法はなさそうです。「近きところより始めよ」という格言を久し振りに思い出してしまいました。
 夕方の4時過ぎに最後の紙束を地下の貯蔵室まで捨てに行きました。書斎はかなり軽量化されたと思います。一仕事が片付いたので駅前の須原屋書店まで散歩に出掛けました。穂村弘・山田航共著の『世界中が夕焼け』(新潮社)を開いてみたら穂村弘の短歌が真っ直ぐに凛として立っていました。穂村弘の短歌評を山田航が書き、その短歌評に穂村弘がコメントを付けています。二人の対話のスリリングなやり取りが楽しめそうです。Rainbow Cafeで麦酒をいただきながら、買ったばかりの本を楽しみました。(今日は一日どんよりとした曇り空が続きました。くやしいので写真は青空を背景にしたヒマワリの写真にしましょう。)