漱石の言葉を借りるなら「苦痛・快楽・器械的」な作業です。

takuzemi2012-07-28

 朝は先ず新聞にゆっくりと目を通しました。ロンドン・オリンピック一色の紙面という印象です。新聞を読了してから、今日の仕事に取り掛かりました。文学のレポートを読む作業です。『明暗』を書いていた漱石の言葉を借りるなら「苦痛・快楽・器械的」な作業です。3時間ほど読み続けて、やっと日文科の1年生の分を読み終わりました。村上春樹の『神の子どもたちはみな踊る』を読んで、蛙の役割を分析してきたWさんのレポートは面白かった。夏目漱石の『夢十夜』を取り上げて分析したものにも面白いものがありました。
 さすがに今日は居間のクーラーを入れました。ベランダの温度は35度にもなっています。家人とも話し合って、設定温度は30度としました。これでも居間は充分に涼しくて、レポートを読む仕事もはかどります。それにしても連日の猛暑には本当に閉口しています。
 同じマンションに住む写真家のNさんに朝方、ロビーまで新聞を取りに行った時にお会いしました。昇りのエレベーターの中で二言三言短い会話を交わしました。Nさんが別所沼まで良く歩きに行っていることは私も良く知っています。「(この猛暑でも)歩いているんですか?」と聞いてみました。そうしたら、「いや。命の危険を感じますので。」という返事が返ってきました。
 昼前には駅前の須原屋書店まで出掛けました。芥川賞受賞作の鹿島田真希著『冥土めぐり』(河出書房新社)と大塚ひかり著『古事記 いのちと勇気の沸く神話』(中公親書ラクレ)の二点を買っておきました。書店を出るとカンカン照りの青空が広がっていました。