『トーマの心臓』は私も昔愛読した作品です。

takuzemi2012-07-29

 新聞を朝の6時半には読み終えてしまいました。家人が淹れてくれた珈琲を飲んで一休みしました。7時には今日もまたレポートを読む作業に取り掛かりました。今日は教育学部人間科学部の受講生のレポートを読んでいます。太宰治の『人間失格』を題材に選んだレポートが意外に多いですね。それから夏目漱石の『坊ちゃん』『三四郎』『こころ』も良く読まれているようです。中には『偏差値70の野球部』なんてものを読んでくる変わり者もあります。レポートの題名を付けるときに少々工夫すると教員の評価が上がるかも知れないと考える学生もいるのでしょう。有川浩(ありかわ・ひろ、女性作家)著『植物図鑑』を読んで、Mさんは「天気のいい日には近所を散歩しよう」というタイトルをレポートに付けてきました。なかなかお洒落ですよね。
 萩尾望都の『トーマの心臓』を取り上げて、レポートを書いてきた人もありました。Nさんという女子学生です。『トーマの心臓』はもちろん少女漫画ですが、「文学的」な作品と呼んでも充分に通用します。Nさんのレポートは登場人物のユーリとトーマの関係が良く書けていて好感が持てました。立派な文学として通用してしまう漫画があっても良いと思います。『トーマの心臓』は私も昔愛読した作品です。最近ではしまたけひとの『アルキヘンロズカン』(双葉社・上下)やいがらしみきおの『I(アイ)』(小学館・1〜2)などの作品に新しい表現を感じています。