文学のレポートは他にも色々と面白いものがありました。

 文学のレポートは他にも色々と面白いものがありました。日文4年のMさんは内田百�瑶の『件』(くだん)を読んで面白いレポートを書いてきました。「件」とは顔が人、体が牛の化け物です。気が付くと語り手がこの「件」に変身しているという恐ろしい話しです。中文3年のMさんは川上弘美の『溺レる』を読んで、「好きな男と心中するも失敗し、自分だけが死んでしまう」という設定の「百年」という短編に絞って書いてきました。この他にも小林多喜二の『蟹工船』を扱った物が2名あり、「ワーキングプア」の問題などに目を向けているのが注目されました。
 演劇論の出席調査票に2回分記入していないものがあります。この調査票を整理して、受講者名簿に転記するのに90分ほど掛かってしまいました。それから演劇論のレポートを採点する作業に取り掛かりました。午前中はあまり作業が捗らないうちに終わってしまいました。
 午後はさすがに暑くなったのでクーラーを入れました。レポートの採点をしばらく中断して、アラゴンの『ブランシュまたは忘却』を読みました。まだこの作品をどのような戦略で読み解くべきか思い浮かびません。メモを取りながらゆっくりと読み直しているのですが。
 午後も演劇論の採点の作業を続けました。なかなか手間が掛かります。今日は英文科の2年生のレポートにすべて目を通すことができました。残りは後日に採点することにして、今日はここまでで仕事を切り上げることにしました。お疲れモードです。