加藤和彦さんは私の大好きなアーチストでした。

takuzemi2012-08-26

 加藤和彦さんは私の大好きなアーチストでした。フォーク・クルセダーズ、サディステック・ミカバンドと活躍を続けてきました。とりわけ私が好きだったのは奥さんの安井かずみさんと組んで作ったヨーロッパ三部作でした。「パパ・ヘミングウェイ」「うたかたのオペラ」「ベル・エキセントリック」の三枚ですね。この三枚は私に取ってはお宝でした。LPでも持っているし、CDでも持っている。iPadにもiPhoneにもiPodにも入っているという代物です。
 子供たちが幼いころ、二泊三日で家族旅行に出掛けたことがありました。白馬に一泊してから、松本の浅間温泉に移動しました。東石川旅館に一泊したのですが、サリン事件があった直後で、旅館はがら空きでした。馬鹿にサービスが良いのに驚いた記憶があります。この旅館の一室でたまたまテレビのスイッチを点けたら、加藤和彦さんと坂崎幸之助さんのデュエット「和幸」(かずこう)が出てきたのですね。懐かしいフォークソングのヒット曲の数々を楽しんだものでした。多分、一生に一度しか出会えないような時間を過ごしたのだろうと思います。
 加藤さんは福井ミカさん、安井かずみさん、中丸三千絵さんと三人の女性と結婚していました。加藤さんが一番幸せだったのは誰と一緒に暮らしていた時だったのかなと考えてしまいます。私の頭の中には一つの答えらしきものがあります。でも、それは書かずに取っておきましょう。加藤和彦さんは私に取って数々の名曲を届けてくれた永遠の「御大」なのです。