目の前に立ちはだかる「壁」を痛感した一日でした。

 なかなか勤労意欲が出ません。朝は9時ごろまでテレビのニュース番組を見て怠けてしまいました。9時過ぎにはテーブルに向かってアラゴンについての原稿を書き始めたのですが、一向に仕事が乗ってこないので四苦八苦の連続でした。昼休みにはまたしてもテレビを見て怠けてしまいました。どうやら日曜日ということで気が緩んでいるのかも知れません。
 午後は方針を変えて越谷市民フォーラムで使う予定のハンドアウトを用意する作業と取り組みました。先日1ページだけ作ったものの追加分です。まだ量的に多すぎるので、半分ほどに圧縮する必要があります。
 今日は本当に目の前に立ちはだかる「壁」を痛感した一日でした。アラゴンの勉強の方向性がまったく見えてこないのです。本当に苦しい一日でした。・・・クーラーの中で一日を過ごしたので、頭が痛くなってきました。午後の4時には窓を開け放って、外からの風を入れてみました。ベランダの温度はまだ31度もあります。けれども夕方の風は私の気分を変えてくれました。
 風に吹かれながら伊藤計劃×円城塔の『屍者の帝国』(河出書房新社)を読みました。主人公はまだシャーロック・ホームズの相棒になる以前のロンドン大学医学生のワトソンです。テクスト相互間作用(intertextualité)を利用したテクスト生成が意識的に利用されているようです。まだ冒頭の88ページまで読んだばかりですが、ドミトリー・カラマーゾフの名前なども出てきて微笑みを浮かべさせられました。