荷物を背負って帰路に着くと元荒川の風も涼しくなっていました。

 午後の1時からのフランス語6の授業は『星の王子さま』を読みました。なかなか文法事項も難しくて説明に時間が掛かります。パイロットが6歳だった頃のエピソードを語る1章をゆっくりと読み進めました。今日はテクストの解読は1時間ほどでお仕舞いにしました。残りの30分でセザンヌの仕事を紹介するDVDを見て楽しみました。
 来週のフランス語2の副教材に使おうとジャック・プレヴェールの「PARIS AT NIGHT」を探してみました。すぐに見つかりました。テキストファイルをEvernoteに貼り付けて、Dropboxのフォルダーにも入れておきました。クラウドサービスを利用することで毎日の仕事の能率が上がることを実感しています。本当に有り難いことです。
 5限の3年生のゼミはマリーズ・ブリュモンの『『星の王子さま』を学ぶ人のために』を輪読しました。第6章「独創的なエクリチュール」の第1章「優しい微笑の風土」を読了しました。著者はこの作品の中に書き込まれた「ユーモア」と「詩情」がどこから由来するのかを考えます。対立する二つの項目の間の食い違いや隔たりからユーモアが生じるという説明は分かりやすいものでした。これに比べると「詩情」が生じる場所を特定する作業は難しいものですね。「詩情」の定義も人それぞれに異なっても構わないと言えそうです。
 ゼミを終えて荷物を背負って帰路に着くと元荒川の風も涼しくなっていました。無数のコウモリが河川敷を飛び交っています。これから日も短くなって秋の訪れもそう遠くないのだろうと感じました。