佐々木中さんの『晰子の君の諸問題』を読了しました。

takuzemi2012-10-03

 今日は会議日なのですが、私には会議が一つあるだけです。朝はゆっくりと大学に移動しました。研究室に着いてコンピュータを起動しました。同僚の先生に、アンケート実施を希望している学生に、そして図書館の職員の方に用事のメールを打っておきました。
 今日は先日、所沢のWALZで買ってきた佐々木中著『晰子の君の諸問題』(河出書房深社)を持ってきています。なかなかに面白い本です。読んでいると独特の文体に巻き込まれてしまうような感覚があります。
 お昼休みには文学部の国際交流委員会が開催されました。中国文学科のS先生からは中国の反日デモ激化に係わる本学留学生の状況について報告が行われました。現在はデモは平穏化していて、留学生の皆さんも落ち着いているとのことです。国際交流課の職員のKさんからは10月9日と10日に予定されている国際交流フェアの進捗状況について報告が行われました。最後に委員長のL先生からはキャンパス国際交流委員会についての報告が行われました。
 佐々木中さんの『晰子の君の諸問題』を読了しました。すごく面白い本だったのですが、この本をどう語ったら良いのかが分かりません。十四年後の後日譚では夏が来なかった年を迎えた家が取り壊されることになったことが語られます。三十五歳になった晰子には六歳になる娘がいます。この娘に彼女は「夏が来なかった年を迎えた家なの」と語ります。末尾の「行こう、君と一緒なら。」以下の文は冒頭の文と結ばれてメビウスの帯を形作るように思われます。