西垣通氏の「聖なるヴァーチャル・リアリティ」を輪読しました。

 3限のフランス語6では『星の王子さま』を原文で読み進めました。パイロットと王子がとげのある花を巡って行き違いをする第7章から読み始めました。第8章の中頃まで読み進めてテクストの読解を中断しました。残りの時間は点描の画家スーラの仕事を紹介するDVDを見ておきました。「グランド・ジャット島の日曜日の午後」「パレード」「サーカス」などの名作の美しさに感心しました。
 『ちくま評論選』を開いて西垣通氏の「聖なるヴァーチャル・リアリティ」と題された文章に目を通しました。今日の5限の3年ゼミで学生諸君と読む予定の文章です。人々が「サイバースペース=仮想現実」の世界で「別の自己」を生きるようになることを語った文章です。「物質的な自己」以外にも自己があるという事態はフェイスブックツイッターのことを考えてみると理解しやすくなるようです。
 5限の3年生のゼミでは西垣通氏の「聖なるヴァーチャル・リアリティ」を輪読しました。なかなか楽しくゼミの時間を過ごしました。けれども西垣氏の文章の感想を書くのは学生諸君に取っては大変だったようです。かなり長い時間を掛けてA4の紙に感想を書き記してくれました。ゼミが終わってキャンパスに出ると夜が落ちています。空を見上げると大きな月が出ていました。
 武蔵浦和に帰って駅の近くのスーパーに寄りました。食品を少々買い求めようと思ったのです。レジに並んでいたら後ろから私の背中をつんつんと突つく人がいます。不愉快な人だなあと思って振り向いたら、何と家人がプールから帰って並んでいたのです。荷物をまとめて二人で家に帰りました。