1時からの3限の「ヨーロッパの文学」は頑張りました。

 午後1時からの3限の「ヨーロッパの文学」は頑張りました。先ずは鹿島茂先生の文章を参考にしながらフランスの大衆が識字率を上げてきた経緯をお話ししました。時代は19世紀のことです。識字率が上がるにつれて小説の読者も増えて、ジャーナリズムも成立するようになってきたというお話しです。スタンダールの『赤と黒』についてもお話ししました。最後にジェラール・フィリップ主演のDVDを30分ほど見て授業を終えました。授業を終えてキャンパスに出ると中庭にザクロや銀杏の樹が植えられています。もうすっかり晩秋の風情となっているのに少々寂しくなりました。
 明日の勤労感謝の日は一日オフです。「ヨーロッパの文学」の仕込みに時間を掛けようと思い立ちました。準備室のコピー機を借りて週刊朝日百科「世界の文学」の面白そうなところをコピーしておきました。スタンダールの『赤と黒』『パルムの僧院』、バルザックの『ゴリオ爺さん』『谷間の百合』、フロベールの『感情教育』などです。コピーを自宅に持ち帰って、スキャナーと文字認識ソフトでテキストファイルに加工する予定です。
 4限に人間科学部のT君がやって来る予定でした。4時10分を過ぎても姿を見せないので帰路に着くことにしました。バックパックを背負って出津橋を渡っていたら向こうからT君がやって来ます。研究室に戻って二人で一時間ほど話し合いました。楽しい時間でした。(元荒川の河川敷で豊かな残菊を見つけました。)