3年生のゼミでは内田樹先生の「ことばとは何か」を読みました。

 お昼休みには研究室で家人が作ってくれた糖質制限食の弁当を食べました。豚のしょうが焼き、茹で玉子、サラダ、プチトマトという構成です。学生食堂の混雑ぶりを体験せずに昼食が済ませるのは有り難いことです。食事を済ませた後に4年ゼミ生のK君、もう一人のK君、G君の3人が卒論の相談にやって来ました。しばらく打ち合わせをして過ごしました。
 3限のフランス語6では『星の王子さま』を原文で読みました。17章の王子がヘビと会う場面から読み始めました。18章の「花びらが三枚ついた、どうということもない花」は人間には「根っこがありませんもの。それで人間はずいぶん、苦労してるんですよ」(野崎歓訳)と言います。私の大好きな部分です。王子が高い山に登ったら、こだまの声が返ってくる19章、バラの咲きほこる庭の出てくる20章と読み進めました。20章の途中で今日は止めておきました。このクラスでもフェルメールの絵画を紹介するDVDを見ておきました。
 5限の3年生のゼミでは内田樹先生の「ことばとは何か」(『ちくま評論選』所収)を読みました。ソシュール言語学の「ことばとは『ものの名前』ではない」とギリシャ依頼の伝統的な言語観の「ことばとは『ものの名前』である」の対比から語り始めます。言語活動とは切れ目のない世界に人為的な切れ目を入れて、まとまりを付けることだと多様な比喩を交えて語っています。「自分の心の中にある思いもことばによって表現されることによって初めて生れるのだとの主張です。