Fさんはマルキ・ド・サドの『悪徳の栄え』について書いてきました。

takuzemi2013-01-30

 朝の7時半から「ヨーロッパの文学」のレポートを採点する作業に取り掛かりました。『星の王子さま』を読んでレポートにした学生諸君は大勢います。その中で日文3年のTさんはキツネと王子との関係に着目しました。キツネの言う「飼い馴らす」(apprivoiser)という言葉について『星の王子さま』の大勢の訳者たちの一人である池澤夏樹のウェッブ上のインタヴューを参照して手際よくまとめてくれました。
 日文3年のFさんはマルキ・ド・サドの『悪徳の栄え』について書いてきました。サドについて言及している姫野カオルコ『不倫』、ボーヴォワール『サドは有罪か』、稲垣直樹『サドから『星の王子さま』へ』、澁澤龍彦『サド研究』などからの引用を利用しつつ「引用の織物」のようなレポートを完成させました。このレポートは大変に面白かったので高い得点をつけておきました。
 90分ほどレポートを読み続けたので飽きてきました。空気を吸い込み光を吸い込むために「プチ有酸素運動」に出掛けることにしました。最初は沼影観音堂を目指しました。六地蔵さまの穏やかなお顔を眺めるとほっとするような気分になります。武蔵浦和駅まで戻って駅ビル・マーレのペデストリアンデッキを往復しました。それからライブタワーのペデストリアンデッキを歩きました。30分ほど歩いてから帰宅しました。同僚の先生方からの用事のメールが届いています。2013年度の校務分掌の修正案などはEvernoteに貼り付けておきました。