「ポール・デルヴォー 夢をめぐる旅」が開催されていました。

 S社で買った本の請求書が来ています。郵便局まで支払いに出掛けることにしました。エレベーターでホールまで降りたら同じ19階の隣人のMさんがお散歩に出掛けるところです。挨拶をしておきました。郵便局で送金を済ませて帰ってきたら今度はもう一人の19階の隣人のTさんが所用で出掛けるところです。普段はめったに出くわさないのですが、こうした特異日ってあるものなんですね。
 午後も「ヨーロッパの文学」のレポートの採点を続けました。中文科の3年生と4年生のレポートです。中にフィリップの短編「アリス」について書いてきた人がいました。それも山田稔先生の訳書を利用しています。大学時代に山田先生のフランス語の授業で同じ短編を原文で読まされた記憶があるのですね。当時は文芸誌に山田先生の小説が載ると買い求めて読んだものでした。山田稔先生にひょっとすると憧れていたのかも知れません。
 午後の2時過ぎには北浦和埼玉県立近代美術館まで文教大学教育学部美術専修の卒業制作展を見に行きました。意外なことに企画展は「ポール・デルヴォー 夢をめぐる旅」が開催されていました。受け付けでチケットを買おうとしていたら、係の人に「お年は?」と聞かれました。観覧料一般1100円が65歳以上だと無料になるのですね。手持ちの住民基本台帳カードで入館できました。デルヴォーの「森の小径」には森の奥のあちら側に夢想を誘うものがあるのだなと想像をかき立てられました。地下の一般展示室で文教の学生諸君の卒業制作も楽しみました。