2年生の「ヨーロッパの文学」の採点から着手しました。

takuzemi2013-01-31

 朝の起き抜けの時間はテーブルの上にA4の紙を横に置いて今日のTODOを書き出す日次レビューに取り掛かりました。テーブル拭き、ごみ捨て、布団畳み、新聞、レポート採点という具合です。授業が終わって自宅で採点の日々となると、たちまち修道院の生活のような単調さに陥ってしまいます。(もっとも昨夜は息子が休みで家にいるのに息子を名乗る男から電話が掛かってきました。家人が「あんた、家にいるじゃない」と告げると無言で電話を切ったそうです。おれおれ詐欺ですね。)
 今日は英文科の2年生の「ヨーロッパの文学」の採点から着手しました。大量のレポートの中から出席を確認できるように学籍番号B1L21008〜B1L21036などと抜き出します。デカルトの言う「困難は分割せよ」に従うのが良いようです。英文科2年のAさんはジェラール・コルビオ監督の映画を観て「『王は踊る』の対照を通して」というレポートを書いてきました。ルイ14世と音楽家リュリの二人を「太陽と月」、「栄光と没落」といった二項対立から分かりやすく解読して面白いものとなりました。また同じ英文科2年のKさんは「レ・ミゼラブルに見る逃亡の意義」というレポートを書いてきました。ジャン・ヴァルジャンの逃亡の意義を「新しい自分の一面を発見するプロセス」として捉えて面白いレポートに仕上がりました。ジャン・ヴァルジャンの出所後の他者たちとの出会いも「旅の本質」として捉えたのも正解だろうと思いました。