「オイディプス王」のチケットを取りに行くことにしました。

 多文化理解概論のレポートの採点と取り組みました。今日は日文科3年生のレポートから取り掛かりました。日文3年のKさんのレポート「『星の王子さま』と『三四郎』」はサンテグジュペリ夏目漱石に共通して見られる反近代に着目しました。Kさんは王子が「夕日が沈むのを見るのが好きだ」というエピソードに反近代的な姿勢の象徴を読み取っています。また「イニシエーションの物語」としての構造も両者に共通して見られるとしています。なかなか面白いレポートでした。
 一方、英文科3年のHさんは「様々な時間について」というレポートを書いてきてくれました。私が講義で『星の王子さま』を採り上げた時に使った「円環的時間」という言葉に興味を持ったそうです。「円環的時間」についての説明の中では「死と再生」、「不老不死」などを表すウロボロスとしてのヘビへの言及が魅力的でした。その他、「直線的時間」、「仏教的時間(今の重視)」、「クロノス的時間とカイロス的時間」などに言及し、最後にBS日テレで放映されている「小さな村の物語 イタリア」を紹介してくれました。「ありのままの時間の流れを追い、村人たちの普段着の日常を描く」番組だとのことで、Hさんは毎週録画して見ているそうです。
 午後は与野本町のさいたま芸術劇場まで「オイディプス王」のチケットを取りに行くことにしました。昨日に比べると気温も高く大通りの日当たりの良い側を大股で歩くことができました。プチ有酸素運動を楽しんで、チケットを取って帰宅しました。