中学の1級上の先輩にカツタ君という人がいました。

takuzemi2013-03-12

 中学の1級上の先輩にカツタ君という人がいました。家も近所だったので幼いころから良く一緒に遊んだものでした。カツタ君は電気工作が得意でゲルマニウムラジオなどを良く作っていました。ハンダ付けの技術もカツタ君から教えてもらったものでした。
 中学では私もカツタ君も放送部に属していました。昼休みには放送室に常駐してアナウンスや音楽を流したものでした。運動会の時には放送部は大忙しでしたね。ひっきりなしにアナウンスする用件があり一息を付く暇もありませんでした。
 秋葉原に行くことを覚えたのもこの頃でした。一緒にラジオデパートなどをうろつき回り真空管式のラジオのキットなどを買って帰ったものでした。私は当時、短波ラジオのリスニングに夢中なっていました。外国の放送局に電波の受信状態を報告すると美しい絵はがきが送ってもらえるベリカードを集めたこともありました。
 電話級のアマチュア無線技師の試験に挑戦したこともありました。この時もカツタ君と一緒でした。幸い試験には合格して喜び合った記憶があります。私が14歳の時のことでした。カツタ君とはその後、高校が違ったために会う機会がめっきり減りました。工業高校を卒業したカツタ君は電電公社に就職したと風の噂に聞いたことがありました。いまだにカツタ君は私の理科系的側面のお師匠だったと思っています。