玉蔵院の枝垂れ桜はまだ三分咲きという感じでした。

 武蔵野線京浜東北線とを乗り継いでJR浦和駅に出ました。伊勢丹を通り抜けて裏町を歩きました。暖かな一日でいかにも日曜日の午後という雰囲気が一杯です。裏町には美味しいお寿司の店もあるらしく、家人が「あそこが美味しいらしいわよ」と言います。恐らくプール仲間にでも教えてもらった情報なのでしょう。
 玉蔵院の枝垂れ桜はまだ三分咲きという感じでした。それでも見物客は大勢集まっています。誰もがデジタルカメラを片手にしているのです。私も数枚のスナップを撮っておきました。珈琲問屋に行くという家人は別れて、私は久し振りに須原屋本店を目指しました。ゆっくりと本屋の中を物色してから、「なかまち」通りをぶらぶらしました。古書店武蔵野書房に立ち寄りましたが収穫はありません。イトーヨーカ堂の地下で食品を少々買い求めてから帰宅しました。
 「祈り」をキーワードにさまざまな文学作品を読み解いてみようかと思い立ちました。先ず考えられるのはサンテグジュペリの『星の王子さま』でしょうか。パスカルの『パンセ』やシモーヌ・ヴェイユの『根を張ること』に関しても色々なことが言えそうです。一年間ほどこのテーマを巡って色々と考えてみて「ヨーロッパの文学」や「多文化理解概論」の講義録を膨らませて行きたいものです。これはまったく自発的なアイデアなので自分でも喜んでいます。今週のさまざまな重要な仕事が片付いたので、頭の中が拡散的な方向に変化してきたのでしょうか。人間科学部の学生だったTさんが教えてくれた「そぞろ歩き」という言葉を思い出しました。