卒業研究は2名の学生諸君に口頭発表をしてもらいました。

 大学に着いてさっそくハンドアウトを配布するために725教室に移動しました。いったん研究室に戻って教材、教具、DVDなどを用意して教室に戻りました。今日は演劇論の1回目です。ギリシャ悲劇の成立はディオニュッソスに奉納された神事だったことなどを語りました。哲学者ニーチェの言うアポロン的とディオニュッソス的の二項対立についても触れておきました。それから壊れものとしての人間というテーマについても語りました。ハンドアウトを読んでしまってから教材提示機でスクリーンに「週刊朝日百科」のグラビアを映写しながら色々と説明しておきました。最後に蜷川幸雄演出、野村萬斎主演の『オイディプス王』を少々見ておきました。
 4限の卒業研究は2名の学生諸君に口頭発表をしてもらいました。初めはKさんの社会保証制度についての発表です。スエーデンの事例と日本の事例とを比較することで説得力のある発表になりました。2人目はもう一人のKさんです。ロマン・ポランスキー監督の映画『オリバー・ツイスト』の分析です。貧困の中で苦しむ主人公へのKさんの強い思い入れが発表の完成度を高くしたと思われます。発表会が終わってから3年のゼミ生と合同でコンパを楽しもうという話しになりました。N君、I君、Mさんの3人が金曜5限の3年生のゼミに顔を出して相談してくれることになりました。