夏目漱石の『吾輩は猫である』について語りました。

 2限の教育学部人間科学部のフランス語では先ずはジャック・プレヴェールの「アリカンテ」を板書して発音演習を繰り返しました。それからテクストの「えすかるご」に入って8ページの発音と綴り字のコーナーをチェックしました。次に9ページの練習問題を片付けて、第2章の「自己紹介をする」に入りました。ポールとセリーヌが自己紹介をするという設定です。J.C.マルタンの「AMOUR」という詩を紹介してから、『星の王子さま』を読んでみようというテーマで少々お話ししました。最後にオルセー美術館のビデオを10分ほど見て授業を終えました。
 3限の文学の授業では夏目漱石の『吾輩は猫である』について語りました。異化の視点、冒頭の一句、ピリオド越え、「吾輩」という一人称の効果、作者の自我の投影などのさまざまなキーワードから説明しました。最後に姜尚中先生のビデオを少々見て授業を終えました。
 4限のフランス語5では「小さなコント」の第2章を読みました。「サーカス」と題された小話の後半部分です。4人の受講生に文章を一つずつ解読させて読み進めていきました。なかなか熱心な学生諸君なので教える私としてもモチベーションが高まります。第2章をすべて読み終えて、最後にビデオでル・ノワールの絵画を紹介するものを少々見て楽しみました。