4年生のゼミでは学生諸君の発表を中心に進めています。

 3限の演劇論の授業はなかなか良い具合でした。最初に第1回と第2回の復習を行なって授業の流れを回想したのが良かったのでしょうか。今日のハンドアウトエウリピデスの『トロイアの女』と『メデイア』を語るために既知と未知の二項対立や異化効果などの文芸用語を援用することができました。最後にDVDの「オイディプス王」のクライマックスを観ておきました。妻のイオカステの死とオイディプスが自ら自分の両目を指して盲目となる場面です。大変な迫力の場面に学生諸君も引き込まれるようにスクリーンに見入っていました。
 4限の4年生のゼミでは学生諸君の発表を中心に進めています。今日はS君の「銀河鉄道の夜」についての発表が最初にありました。作品のストーリーをまとめ、作者の宮沢賢治の生涯をまとめ、そして作者の宗教的背景から作品を説明するというパターンです。良くまとまっていました。もう一人はMさんの「ベースボール」についての発表です。ベースボールを野球と訳した人は誰か、日米のリーグの違いはどのような点にあるのか、などが分かりやすくまとめられていました。最後に茂木健一郎さんの「近代知を乗り越える」という文章を輪読してゼミをお開きにしました。・・・帰路の乗り継ぎは奇跡的な具合の良さでした。北越谷では発車する直前の電車に乗りました。南越谷でもエレベーターを上がったところで府中本町行きの電車が来ていました。武蔵浦和に帰り着いて駅前の須原屋に寄って永井荷風の俳句の本を買って帰宅しました。