H君の「哲学とは口を折ることだ。」という口癖を思い出しました。

 2限の教育学部のフランス語はテクストの「えすかるご」の12ページから始めました。2人の人物が互いに自己紹介をするという設定です。これを学生自身の実際に置き換えて自己紹介をしてもらいました。なかなかお手の物です。またジャック・プレヴェールの「夜のパリ」のコピーを配布して読んでみました。リエゾンの部分が多いので練習にもなります。13ページの文法、14ページのアクティヴィティ、15ページの練習問題とクリアして今日の授業を終えました。残念ながらビデオを観る時間はありませんでした。
 学生食堂で昼食を済ませてから慌ただしく725教室までハンドアウトと出席表をセットしに行きました。研究室に戻って一息つくともう文学の授業の始まる時間です。再び725教室に戻って漱石の『三四郎』の話しをしました。三四郎の問題は不確定要素がどこまで行っても解消されないということなのですね。4ページあるハンドアウトをゆっくりと読みました。残り時間では姜尚中先生のビデオを30分ほど観ておきました。学生時代の友人だった同志社大学文学部哲学科のH君の「哲学とは口を折ることだ。(とことん言葉にすることだ。)」という口癖を思い出しました。少しずつこの言葉が少しだけ分かってきたのかなと思うこともあります。
 4限のフランス語5では「小さなコント」を読み進めました。今日はパリの高校の生徒のアントワーヌ君が歴史の口頭試問を受けるという話しです。先生の質問にとんちんかんな受け答えをするアントワーヌ君は自分では良く出来ていると思い込んでいるのですね。このクラスはモチベーションの高い学生諸君が(少人数ですが)集まってくれて高い意欲を感じます。テクストを読み終えてからジャック・プレヴェールの「夜のパリ」を読みました。オルセー美術館のビデオも15分ほど観ておきました。