「あれっ? 今年の学会費は支払ったんだっけ?」

 午後の2時前には家を出てさいたま中央郵便局まで出掛けました。日本フランス語フランス文学会と日本フランス語教育学会の年会費を支払うためです。郵便局のATMを利用して支払いを簡単に済ますことができました。「あれっ? 今年の学会費は支払ったんだっけ?」という雑念が頭の中に浮かぶことがないように早めに責任は果たしておくのが一番のようです。
 午後もアラゴンの後期小説を解読する「『ブランシュまたは忘却』を再読する」の手直しを続けました。第2部第10章を読み直してテキストファイルを作っていきます。昔作った手書きのノートとテクストの引用とを組み合わせて行きます。今日は第3部第1章の「永遠に死に行く」の章まで考えることができました。書き直した新しいファイルは古いファイルと置き換えてプリントアウトしておきました。今日はじっくりと時間を掛けて論文を手直しをすることができました。明日も同じような一日を送る予定です。
 昨日の昼休みには3号館の7階まで関谷由美子先生が来てくれました。そしてご自身が出版した『<磁場>の漱石 時計はいつも狂っている』(翰林書房)を私に下さったのです。『三四郎』や『それから』を分析しているテクストを夕方の時間を利用して少しだけ読んでみました。『三四郎』に出てくる広田先生が野々宮君に対してホモセクシャルな感情を抱いていて、野々宮君と里見美禰子の接触を妨げようと画策するしているなどという斬新な解釈があり驚かされました。この本は爆弾みたいな一冊なのかも知れません。