演劇論ではアイスキュロスのオレステイア3部作について語りました。

takuzemi2013-05-01

 週末の土曜日、日曜日と祝日の月曜日には論文執筆のための時間を毎日かなり費やしました。何とか論文は脱稿したのですが自分で読み返して見てもとても満足の行く完成度ではありません。ここは客観的な目で見て投稿を辞退することにしました。悔しい思いはあるのですが論文執筆のプロセスに「艱難佳境に入る」とも言うべき喜びを感じたものでした。
 昨日、火曜日の朝は9時44分武蔵浦和発の武蔵野線で大学への移動を開始しました。大学に着いてさっそく次週の演劇論のハンドアウトを用意しておきました。それから学生諸君の「学びのポートフォリオ」の点検に取り掛かりました。昼休みにやって来るはずのOさんのポートフォリオが見当たりません。本人に聞いてみるのが一番だろうと思いなおしました。やって来たOさんは教職を取るのを断念したと言います。少しばかり拍子抜けがしました。
 午後の3限の演劇論ではアイスキュロスのオレステイア3部作について語りました。第1部の『アガメムノン』では戦いから帰ったアガメムノンが妻のクリュタイメストラとその愛人のアイギストスによって殺されるという物語です。第2部の『供養する女たち』ではアガメムノンの墓に詣でたエレクトラが弟のオレステスと再開しアイギストスと母親のクリュタイメストラを殺害するという復讐譚です。第3部『慈しみの女たち』のストーリーは簡単に済ませてから、エウリピデス作『オレステス』のDVDを学生諸君に観てもらいました。オレステス藤原竜也エレクトラ中嶋朋子、演出は蜷川幸雄です。舞台のさわりをたっぷりと観てもらいました。