A君が神話に付いてのレポートを発表してくれました。

 早めに学生食堂に移動しました。B定食の副食と味噌汁といういつものパターンの昼食です。学生食堂から戻ってから725教室までハンドアウトと出席票をセットしに行きました。ついでに暗幕の方もぐるりと大教室を一周して閉めておきました。今日の演劇論ではDVD鑑賞がメインとなるはずです。
 午後の3限の演劇論では少年俳優に付いて学んでみました。シェイクスピアの時代には女優というものがいなかったのですね。代わりに声変わりする前の少年たちが女装をして『ロミオとジュリエット』のジュリエットや『十二夜』のヒロイン・ヴァイオラを演じたのだそうです。この変装という行為はかなり怪しいもののように思われます。言わば少年俳優と男女というジェンダーの境界を越境する存在だったのだと言えるでしょう。
 4限の4年生のゼミではA君が神話に付いてのレポートを発表してくれました。日本神話とギリシャ神話になぜ類似の説話が存在するのかを考えてくれました。スキタイ人の神話が朝鮮半島を経由して日本まで伝播したと考えることで説明できるとのことでした。
 残りの時間は『ちくま評論選』に収録された永井均さんの「幸福の青い鳥」と題された評論を読みました。解釈学や系譜学という哲学用語が出てきてゼミ生の諸君も苦戦していたようです。解答編のイラストを良く睨むとテクストの内容が分かってくるのかも知れません。