「そうだったのか!」と妙に納得が行きました。

takuzemi2013-06-24

 昨日の日曜日の午後には上野の東京芸術大学美術館まで「夏目漱石の美術世界展」を観に出掛けました。実は先日にも観ているのですが、その時にはカタログを買うことを思い付きませんでした。その後、日文のT先生たちとの共同研究で漱石のことを書いてみたいと思い立ったのです。西欧の思潮の漱石への影響という観点から考えてみたいと考えています。漱石という人は頭の中に膨大なデータベースが存在し、そこから必要なデータを自在に切り出してきて、それを利用しつつ文章を作るという感じです。カタログと文庫本のカバーを買って、公園に戻ってから、ベンチに座って缶ビールを一本飲んで帰宅しました。
 ドミニック・ローホー著、笹根由恵訳『ゆたかな人生が始まるシンプルリスト』(講談社)を帰りの電車の中で読了しました。この本の中でローホーさんがデビッド・アレンさんの『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』(二見書房)に触れているところがあり、「そうだったのか!」と妙に納得が行きました。デビッド・アレンさんのGTD(Getting Things Done)とは「頭の中に気に掛かることをすべて書き出す」手法であり、ドミニック・ローホーさんの「シンプルリスト」の手法とも通底するところがあります。リスト作りに手間を掛けることで、「その時間の密度を高くすることができます。つまりリストは時間濃縮器のようなもの」(上掲書p.49)というローホーさんの言葉には感心させられてしまいます。シンプルなリストを作ることはこれからも日々、私が続けていく作業になりそうです。