小さなグラスに注いで1〜2杯の水を飲み干すのが習慣です。

takuzemi2013-06-25

 朝の起き抜けの時間には冷蔵庫を開けて2リットル入りの水のペットボトルから小さなグラスに注いで1〜2杯の水を飲み干すのが習慣です。その時に『星の王子さま』の中の「心にもおいしい贈り物」という言葉が頭の中に浮かぶこともあります。野崎歓さんの『ちいさな王子』(光文社古典新訳文庫)から引用してみましょう。「王子は目をつぶったまま水を飲んだ。なにかのお祝いみたいに、嬉しさがこみあげてきた。その水はただの飲み物などではなかった。星空の下を歩いてから、滑車を歌わせ、ぼくの両腕をはたらかせて汲みあげた水だった。心にもおいしい贈り物なんだ。」(p.123)お水の有り難さを朝の一番に感じています。
 10時過ぎには新越谷VARIEの旭屋書店に立ち寄りました。朝日新聞の朝刊で読んだ「木坂涼の本ともクラブ」で紹介されていた『ねずみ女房』を探してみようと思ったのです。残念ながらお目当ての本は見当たりませんでした。このコラムには「高い文学性、ただ者じゃない」と副題が付いていて読みたい気持ちをそそります。探し物が見つからないので「芸術新潮」の7月号を買っておきました。特集のテーマは「聖なる物語を求めて シャガールと巡る旅」と書かれています。私の研究室の扉にもシャガールの絵の複製が掲げられています。数年前にパリのプチ・パレで開催されたシャガールの回顧展を見たことを思い出します。数々の名作を見て気持ちが高揚したのを思い出しました。良い絵画は良い音楽と同じように人の気持ちを高揚させてくれるもののようです。