私の頭の中が不思議な面白さで一杯になりました。

 もっと早めに家を出ることもできたのですが、9時35分を待ってバックパックを背負って家を出ました。実は昨夜、帰宅してから、いがらしみきお著『ぼのぼの名言集(上)』(竹書房新書)を読了したのですね。私の頭の中が不思議な面白さで一杯になりました。そこで今日は北越谷のVARIEの旭屋書店で下巻も買い求めようと思ったのです。無事にお目当ての本を買い求めて大学へと移動しました。
 2限の時間帯は相棒のFさんとの「ランボー読書会」を楽しみました。今日もランボー研究者ブリュネルのテクストを一行ずつ音読して訳していきます。難しい部分もありましたが、全体としては良く分かったような気もします。読書会の90分は「一つことだけに専念する時間」です。そうした時間の送り方が自ずからできてしまうのも素晴らしいことだと考えました。
 5限の3年生のゼミは今日は大盛況でした。なぜなら3人もの発表が続いたからです。初めはTさんの「人は善か悪か」です。生後10カ月の乳児が弱者に同情するという実験が京都大学の鹿子木助教によって行なわれたというデータが書き込まれていて説得力のあるものになりました。次はNさんの「坂口安吾『夜長姫と耳男』です。蛇が何を表しているのかということを中心にこの物語を分析してくれました。最後はN君の「村上春樹ノルウェイの森』−異化作用とから−」でした。N.フライの『批評の解剖』などを援用しながら見事に分析してくれました。楽しいゼミの90分でした。