ユニークさは妻の鏡子から漱石を見たことにあると思いますね。

 締切りが3日の水曜日に迫った大切な仕事を抱えています。居間のDELLのデスクトップを起動して精神を集中して作業に取り掛かりました。何とか1時間ほどの作業で仕事を片付けることができました。データをプリントアウトして一件落着です。仕事が無事に片付いて胸を撫で下ろしました。
 午後は昼休みに駅前の須原屋書店で買ってきた鳥越碧著『漱石の妻』(講談社文庫)を読み始めました。漱石の妻・鏡子の目から描く二人の夫婦生活が描かれます。『漱石の妻』の第1章「妻となりて」をロッキングチェアの上で読了しました。今日は第2章の「英国は遠く」は我慢して明日に取っておくことにしました。大変に面白い小説で著者の着眼点のユニークさは妻の鏡子から漱石を見たことにあると思いますね。言わば「異化の効果」とでも言うのでしょうか。『星の王子さま』の中で子供の視点から大人の世界を見ると「何か変だな」と感じられる。また『吾輩は猫である』では猫の視点から人間の世界を見ると「何か変だな」と感じられるのと同様と言えるでしょう。
 家人の勧めもあって夕方の4時40分には家を出て別所沼まで散歩に出掛けました。花と緑の散歩道を歩くのも久し振りです。別所沼に着いて耳を澄ますと鳥の声が聞こえてきます。公園を取り囲んで深い静けさがあることに気付かされました。帰りの散歩道ではベンチに座ってしばらく頭を空っぽにすることもできました。帰りにはLAWSONによって117kcalのブランパンとLチキンを買っておきました。帰宅して能率手帳で確認したら4月15日から2カ月半振りの別所沼への往復だと分かりました。