文学では「通俗論理の周辺」というテーマに付いて語りました。

takuzemi2013-07-05

 昨日の木曜日には朝の8時52分発の武蔵野線で大学への移動を開始しました。空はどんよりと曇って雲が低く垂れ込めていました。今にも雨が降り出しそうな感じでした。大学に着いて来週の演劇論と文学のハンドアウトを作りました。演劇論はビクトール・ユゴーの2回目です。そして文学は夏目漱石の『夢十夜』を扱った柄谷行人氏の論文「内側から見た生」を素材にしたものです。『ユメ十夜』と題されたオムニバスのDVDもあるので学生諸君に見せてやろうと思っています。面白い作品なので楽しんでくれるでしょう。
 2限の教育学部のフランス語1の42ページの対話の復習から入りました。次にavoirとvenirの発音練習を繰り返しました。次のCivilisationは旅行がテーマです。ここもざっとお話しをして次の章に入りました。48ページのDialogueを半分ほど読んだところで時間切れとなってしまいました。学生による授業アンケートを済ませて早めにお仕舞いにしました。
 3限の文学では「通俗論理の周辺」というテーマに付いて語りました。人はなぜ物語を作るのか?という疑問の延長線上にある課題です。ハンドアウトに沿って、山頭火の人生、説明体系としての物語、タイムマシンはなぜ故障するのか?、メロドラマの論理、物語の「本当らしさ」とは何か?・・・などに付いてお話ししました。最後に『坊ちゃん』のアニメーションのビデオを少々観てから、学生による授業アンケートに回答してもらいました。色々とやらなければならないことが詰まった文学の授業でした。